前回の記事で紹介したようにOculus Questを購入したわけなのですが、 購入の動機に「VR空間でプログラミングできるか試したい!」というのがありました。
VR空間でのプログラミングをする時の考えうるメリットは、
- ディスプレイなしで大画面を映し出してコードがかける
- 自分の好きな仮想オフィスで空間の雰囲気を楽しみながらコードをかける
- アバターなどを使って、仮想オフィスを実現できる?
あたりかと思っているのですが、どうでしょうか?
ディスプレイなしで大画面を映し出せるなんて、自分の家の省スペースにもなるし、旅先でちょっとコード書きたい なという時とかにゴーグルつけてプログラミングできたら最高ですよね(外出先などでやるのは多少勇気が必要ではありますが・・)
今回はOculus Quest + 最近無料トライアルが開始されたImmersed VRで仮想デスクトップ環境を楽しんでみます。
MacではVirtual Desktopが使えない・・・
Oculusを手に入れた後に、よっしゃVR空間でプログラミングしようと思って、ちょっと調べてみると なにやらVirtual DesktopというアプリでPCにログインして、その画面をVR空間に映し出せるそうなのですが、 なんとこれMacには対応していないようで嬉々としてVirtual Desktopに期待していた自分はかなり落ち込みました。 (実はまちがって購入してしまいました・・・)
なんとかMacでも自分のPCをVRの大画面に写し込んで作業ができないのか、大画面のディスプレイを使う代わりにVRゴーグルで代替できないかというのを調べてみるとなんと、 RedditのでなにやらImmersedというアプリが人生を変えたみたいな大げさな書き込みを発見したのでImmersedというワードで調べてみました。
Immersed自体はアメリカのベンチャーらしいのですが、会社のページに飛んでみると実際にImmersedを使用している映像が動画で公開されています。 動画をみてみるとなにやらVR空間にブラウザやエディタのスクリーンが映し出されていておぉぉぉ!まさにこれぞ求めていたものという感じです。
さらに今なら14日間の無料トライアルがあるそうなので、試してみました。
Immersedを試してみる
セットアップの仕方やインストールの仕方など細々した話はあると思いますが、まずこの動画をみてもらえるとImmersedをより リアルにわかってもらえるかと思います。
動画を見てもらえばわかる通り、アプリを起動すると自分が仮想オフィスにいるような状態でスタートし、目の前にメニュー画面が 表示されて仮想オフィスの設定やらなにやらができるようになっています。
仮想オフィスの設定
ここで、強調しておきたい一つ目が仮想オフィスの部屋や背景をメニュー画面から変更をすることができます。
こんな感じで雲の上で作業しても良いし
こんな感じで緑豊かな草原のど真ん中で作業しても良いし、宇宙船のような中で作業するもよしです。
背景自体はメニュー画面からかなり手軽に変えられるので、ちょっと気分変えたいなとおもったら変えたりできるのでPCの デスクトップのような感じの気軽さで変更できてしまいます。
最初メニュー画面を操作をしていて、メニュー画面をクリックして背景を変えようと思ったのですが、何回クリックしても 変わらないみたいな現象があり、「全然使えないじゃん」と思ったのですが、どうやらメニュー画面の裏にキーボードがあると うまく反応してくれないらしくメニュー画面をいじるときはソフトウェアキーボードをしまうかメニュー画面の裏にこないように ずらすなどしてあげると良さそうです。
Eliteプランで最大5つまで伸縮自在のスクリーンを表示可能
ほかにも標準でホワイトボードが使えるようなサブ機能もあるのですが、 なんといっても一番大事なPCスクリーンをVR空間に映し出す部分に関してはかなり融通がきくようになっています。
4つある料金プランのうちのトライアルで体験できるEliteプランの場合、最大5つまでの仮想スクリーンを立ち上げることができます。 動画ですと三つまでしか表示してないですが、プランに応じて複数枚のスクリーンを写しだすことができます。
また、それぞれのスクリーンは伸縮自在の遠近も変更できます。 メインの画面は前側に写して、サブの画面は後ろにおいやるとかも全然できます。
画面のサイズは自分にあった程よいサイズを選択することができそうで、若干文字が見づらいなどがある場合は解像度の調整を加えて ちょうど良いバランスを見つけてあげると良さそうです。
キーボードはそのままPCのキーボードを使用できる
これは当たり前かもしれませんが、一応断っておくとPCのスクリーンはVR空間に映し出されますが実際の操作は Macのキーボードやトラックパッドで操作できます。外付けのキーボードを使っている方はそのまま外付けのキーボードを使うことができます。
VR空間上にはソフトウェアキーボードが映し出されますが、物理キーボードがそのまま使えて、jキーを押せばソフトウェアキーボードの jキーが光るという感じでキーボードの対応はしています。普段キーボードで入力をする際にあまり手元を見ている感覚はないのですが、 実際にゴーグルをかぶった状態でタイプしろと言われると結構ミスるようになります。(というか、慣れないと全然ダメ)
物理キーボードで入力できるのでわざわざソフトウェアキーボード表示させる必要ないとも思ったのですが、意外とソフトウェアキーボードがないと 自分がどこを打ってミスっているのかわからないので、ソフトウェアキーボードは画面のチラ見できる位置に置いておくと良いのかもしれません。
Immersed社のサイトを見てもQuestへのキーボードの直接接続にも対応すると書いてあったりするので、もしかしたらいつか自分の物理キーボードを VR空間常に表示できてほとんどリアルと変わらずにタイプできる日がやってくるのかもしれません。
とまぁ一旦ここまでで紹介は終わりにし後回しにしていたインストールの手順などを簡単に説明してきたいと思います。
セットアップ
早速、セットアップの説明を進めていくとOculus QuestでImmersedを使う場合はこちらから無料トライアルを開始できます。
フォームにメールを打ち込んで送信を行うとメールが届きます。無料トライアルではEliteプランを楽しめるそうで Eliteプランだと5つのヴァーチャルスクリーンやオフラインモードなどなどが楽しめるそうです。Eliteプランの料金は月額だと9.99ドルで利用可能だそうです。 (だいたい 1 Netflix くらいですかね)
料金表をみるとEliteプランの下のProプランと料金が一緒なのは期間限定なんでしょうか??ちょっとわからずですがとりあえずトライアルを試してみましょう。
Oculusへアプリをインストール
早速先ほどの招待画面からメールアドレスを入力して送信するとImmersedから招待コードへのリンク付きのメールが送られてきます。
招待コードをOculusの設定画面から入力するとOculusにアプリをインストールすることができます。
Macに画面共有用のエージェントアプリをインストール
Oculus側にアプリがインストールできたら、今度はMac側にAgentアプリをインストールします。 (アプリはメールで送られるリンク先からダウンロードできます。)
ダウンロードのあとPCの再起動などが必要ですが、アプリの画面の指示にしたがってインストールを行なっていきます。
エージェントアプリを立ち上げつつ、OculusでImmersedを立ち上げ
Mac側のエージェントアプリがインストールできたら、あとはそのアプリを立ち上げたままOculus側でImmersedを立ち上げて、 メニュー画面でConnectというボタンを押すだけです。
ここまですごく簡単にではありますが、インストール方法を書きましたが、まぁそこまで難しいこともないと思います。 メールやメールで送られてくるリンクなどにしたがって設定していけばすんなりセットアップできるかと思います。
Immersedは実運用に耐えるのか?
ちょっとセットアップと紹介の順序がバラバラになってしまいあれなのですが、最後はちょっとImmersedを触ってみて 実際にImmersedを使って仕事したり、趣味のコードを書いたりできるのか?というところをまとめて置こうかと思います。
結論としては、 実導入にはまだちょっと早いかなというのが今回使ってみた感想です。
ただ、実際問題として引越しのたびに巨大な物理ディスプレイを箱に詰めて運んだり、購入したりとかってやっぱり相当 面倒ですし、自宅に何枚ものディスプレイを設置してなんかしていると相当場所とるしお金もかかるのでかなり、 こういったVR空間のオフィスみたいなものには期待しています。
Immersedには他のユーザとのコラボレート機能もあるようなので機会があったら試してみたいのですが、VR上のオフィスを 実際に運用できると通勤の手間などなくなってよくて憧れますよね。
その他、使ってみて気になる点としては、やっぱりキーボードのところでなれの問題もあるかとは思うのですが、ゴーグルつけながらの キーボードになれずタイプミスがかなり起きてしまいます。物理キーボードをVR空間に表示できるとかなりここは改善できそう な気がするのですがどうなんでしょう?(VRの開発については無知なので完全に雰囲気で書いてます)
また、入力時のラグがやはり若干あるかと思っていて普通のPCになれているとちょっとストレスに感じるかもしれません。 またちょこちょこポインタが動かなくなったり、クリックできなくなったりというのがあるのでこれも含めてまだちょっと早いという ジャッジでした。
そのほかデバイスの問題もあり、Questの場合、充電満タンからでも2, 3時間程度しか充電がもたなかったりするのでそういった 障害もありそうです。ゴーグルが重い問題は、最初は感じましたがその他ゲームなどやるうちにだんだん慣れてきて意外と気にならないのかな という感じです。
ImmersedのCEOのブログでVRで作業しているなどなど書いてあったのでやろうと思えればできるっぽいです。
まとめ
というわけで、今回はVR空間での作業空間をつくるツールとしてImmersedを紹介してみました。
先にも書きましたように、実際に使えるか?といわれるとハッキリとyesとは答えられませんが、思ったよりはリアルと変わらずにプログラミングしたり、 記事を書いたりできそうです。
今回は個人での利用に絞って記事をかきましたが、Immersedは部屋を作って人を招待したりもできる他ユーザとのコラボレートの機能もあるようなので、 機会があれば試してみたいですね。試したらまた記事書くかもしれません。
では。
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