Column

Mar 30, 2019

難解な本、分厚い本の読み方。本を三段階に分けてよむ。

最近ではブログから、本からほんとうに世の中には情報が増えましたがそれらを全て消化するのには到底不可能に思えます。

そのなかでも著名人の読書についてのインタビューなどを読むと月100冊読んでます。などという人もいて卒倒しそうになるのですが よくよく調べてみるとこういった人は普通の人たちと読み方が違うようでこういう形で読んでみると本から自分にとって重要な情報を 効率よく吸収できるのかなというところがなんとなくわかってきたので今のうちにまとめておきます。

私の読書事情

自分の読書量は読書家と呼ばれる人に比べると全然少ないですが、一般の人よりは本を読む方だと思っていて月3 ~ 5冊程度は読むのかなと思っています。 エンジニアという仕事上技術書を結構読まないといけないんですが、そこまで綺麗に本を消化できているかというとそうでもなく、Amazonでポチッとしてから見事に積ん読されていることもしばしばです。

興味があるので流行りのビジネス書なども買って読むのですが、それらはやっぱり読みやすく書かれていて読者が飽きないような仕掛けがあったり文字数が 少なかったりしてパーっと1,2時間くらいで読めてしまうのですが技術書とかビジネス書のなかでももう少しアカデミックなやつはやっぱりそこまでスムーズに読み切ることができません。

ものによってはしっかり腰を入れて読み切ることができるのですが体力がもたず読めても月1冊とか、すごい遅いペースになってしまいます。 技術書なんかはあらゆる人がオススメの本を紹介していて、分野も多岐にわたるし、次から次に本がでてくるので全然消化できていないです。

またまた分厚い本をよんだところで何を得たかというのが釈然としなかったりすることもあるので、どうしたら効率よく情報を吸収できるのかというのが最近の課題になっています。

本は三段階に分けて読むべし

最近だと、「これ読まなきゃな」という本の一つにエリック・エヴァンスのドメイン駆動設計という本があるのですが、これがまた分厚く内容も難解で一度読み始めて挫折した本でした。

ところが最近、分厚い本には真っ向から勝負してはいけないということがわかってきて、どうやら三段階くらいに分けて読めば良いのではということがわかってきてエリックエバンス本も倒しにかかり始めたのでその方法を紹介したいと思います。

その三段階というのが、

  1. 概要を知る
  2. 気になるところを読み返す
  3. 繰り返し読む

という感じになります。技術書や専門書、アカデミックな専門書などは真正面から最初から最後まで読み切ろうとすると結構体力がいります。

無理やり読みきったところでなかなか頭に入っていなかったりということが多いので、読書の段階を三回くらいにわけて目的を持って読みすすめられると良いと思います。

1. 概要を知る

まず最初の読書では全体像を知るために、目次から本を読んでいきます。

本の最初の方には大抵目次があるので当たり前かもしれないのですが、目次をパラパラ見ながら自分がすでに知っていることかそうでないか?興味ある分野かない部分かということを分類していきます。

そのあと実際に読み進めるのですがあまり立ち止まらずに太字など目に入る部分を頭に入れながら読み進め全体のロジックなどを把握していきます。 ここではそこまで深く読み進める必要はなくキーワードなどを拾いつつ、ふとした時にまた読み直したいと思ったら戻ってこれる程度で良いのでスピード重視で本を読み進めます。

ここでは、全体像の把握と目次を見てつけた辺りとの差異を把握しながら

「ここ良い事書いてあったから読みたい!」

というところを見つけることに注力します。ここの作業では本の厚さにもよりますが30分から60分ほどを目安に終わらせると良いと思います。

2. 気になるところを読み返す

1の段階でまた読みたい、もっと深く理解したいというところがない場合はここをやらなくても良いのですが、1の段階でこれがある場合はちょっと時間を置くか別日に読み直します。 1と続けてやれれば良いのですが、私の場合集中力が続かず、字を目で追っているだけで頭には入ってないような状態になるので、仕切り直して頭がフレッシュな時に読み直します。

ここはそこまで工夫する必要なく一回目で分からなかったところやもっと理解したいところなどまた読みたい、知りたいと思った所を読み返すだけです。

ピンポイントで読むのも良いし、また目次に戻って全体像を把握してから読むのでも大丈夫です。

3. 繰り返し読む

2.まである程度読んでいれば本の内容は結構頭に入っているのですが、本は繰り返し読むのが大事です。

単純に書いてある内容を忘れるということもあるのですが、本を1、2回読んだだけだと自分の先入観があって新しい情報が入ってこなかったりします。 なので、本の内容を忘れかけたころにもう一度本を読んでみると新しい発見があったりします。良い本は読み返すたびに新しい発見があるので繰り返し読むことをおすすめします。

本は全部読まなくても良い、目的を絞って本を読む

ここまで読書のフェーズを三段階くらいにわけるという話をしてきましたが、この読書法の本質的なところは本を全部読まなくても良いということに気づくというところだと思います。

小説などの物語は全部読むことで楽しむということが目的ですが、そのほかの本というのは何か自分の悩みだったりを解決するアイデアや新しい知識の獲得を目的に本を読むので、 自分に役に立たないところは無理して読む必要はないわけです。

分厚い本を目の前にすると「この本を読もう!」とついつい読み切ることに意識が向いてしまいがちなので、そうではなく**「この本からどういう情報をえるのか?」 というところや本を読むための動機を意識しながら読む**ということが大切です。

世の中にはたくさんの本がありますが、私たちの時間も限られているのでいかに効率よく情報を収集するのかというのは引き続き伸ばしていきたいですね。

では。

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プロフィール

バンクーバー在住のフルスタックエンジニアです。React, Ruby on Rails, Go などでお仕事しています。職場がトロントなので日本、トロント、バンクーバーの三つの時天空を操って生活しています。

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Index

  • 私の読書事情
  • 本は三段階に分けて読むべし
  • 1. 概要を知る
  • 2. 気になるところを読み返す
  • 3. 繰り返し読む
  • 本は全部読まなくても良い、目的を絞って本を読む