フリーランスには「マーケット感覚」が必要だと思う

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

こちらはちきりんさん著の「マーケット感覚を身につけよう」です。これからの自分のキャリアを考える時の基本の考え方にを 教えていただいた本で今回この記事を書くにあたって再び読み返してみました。

久しぶりに読んでいて、マーケット感覚というのが漠然と「フリーランスってスキル高いだけじゃだめだなぁ」と考えていた こものへの答えをもらえた気がしました。

本書ではマーケット感覚とは何で?なぜそれが必要なのかという理由とその鍛え方までがわかりやすい形でまとめられているので、 一度手に取ってみることをおススメします。

マーケット感覚とは?

マーケット感覚とは「価値を認識する力」で世の中で出回っているサービスや自分が提供しているサービスの「価値」 を認識できる感覚のことです。

「あるサービスがだれにどのような形で価値を提供しているのか?」

ということをより解像度高く認識できる人というのはマーケットの感覚を備えている人ということになります。

マーケット感覚 = 「顧客が市場で取引を行う場面を直感的に想像できる能力」

「マーケット感覚」は「商品サービスが売買されている現場のリアルな状況を想像できる力」「顧客が市場で取引を行う場面を直感的に想像できる能力」ともいうことができます。

それは顧客が何を求めて商品を買っているのかを正しく理解するには現場のリアルな状況を想像できる必要があるからです。

例えば、「北海道でカニを食べたい」ので北海道に旅行に行くという人がいたとするとこの人には必ずしも旅行で 直接北海道に行ってまでカニを食べる必要があるとはかぎりません。ネットが発展した現代ではネットでちょっと 検索をすれば通販サイトで産地直送の北海道のカニが見つかるかもしれません。

この例を航空会社からみてみると顧客を通販サイトに取られてしまったという見方をすることができます。航空会社の 競合というとまず真っ先に同業他社が思い浮かぶと思うのですが、この「商品サービスが売買されている現場のリアルな状況を想像できる力」 をもっていれば航空会社の競合は同業他社や同じ移動という価値を提供している鉄道会社だけではなく状況によっては ネット通販会社も競合になりうるということが理解できます。

なぜフリーランスにはこのマーケット感覚が必要なのか?

マーケット感覚を持っているとこのように業界全体を別の角度から捉えることができるようになります。 さらにマーケット感覚を鍛えると市場で取引される価値につていの深い理解が身についてくるので「自分で価値を創出して売る」ことができるようになります。

フリーランスや個人事業主は会社の社長でないとはいえ、一事業者なので単純なスキル以外にも スキルを「どういう人が欲しているのか?」「どういうスキルが欲されているのか?」あるいは「どういうサービスが市場で不足しているのか」ということを正しく理解する必要があります。

 

自分をどこで売るべきか、自分が高く売れる市場はどれなのか。「一生懸命頑張る!」前に、どの市場で頑張るべきなのか という市場の選択にこそ、マーケット感覚を働かせる必要があるのです。
引用: マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
第3章マーケット感覚で変わる世の中の見え方 成功の鍵は市場の選択

 

例えば、私が行なっている企業様の開発のサポートの仕事では、「エンジニアリングのスキルをもたないか人材が 不足している」企業様に対して「エンジニアリングスキル(あるいはシステムを作る)」という価値を提供して仕事をしています。

今後フリーランスという働き方も一般化し、フリーランスエージェント会社の力や世間的な雰囲気の流れで市場にフリーランスエンジニアの の数が増えると思うのですが、「その中で自分がどういう価値を発揮できるのか?」ということは常に考えていく 必要があると思います。

自分独自の提供価値を考える上でマーケット感覚は非常に重要でお客様の価値の取引の状況をリアルに思い描いて「自分のできること」と 「お客様あるいは市場の欲すること」を一致させたサービスを提供していく必要があります。

例えば自分にエンジニアの知り合いが多くて知り合いの稼働を確保できるのであれば、エンジニアが不足している困っている企業に まとめて人的リソースを提供することができますし、デザインができればUIにこだわったシステムを作りたい企業様に「UIデザイン+エンジニアリング」 という価値が提供できます。自分のスキルが何でそれをどのお客様が必要としているのかということは常に考え続ける必要があります。

フリーランスになると闇雲にスキルを伸ばせばよいという考え方に陥りがちなことも多いですが、フリーランスである以上 「そのスキルはいくらで売れるのか?」ということは常に意識しながらスキルを伸ばしていく必要があるでしょう。

こういった点からマーケット感覚は 「自分は現状どういう価値を発揮して、今後どういう価値を発揮するために行動するのか?」 を考える上での大きな指針になり、フリーランスにはとても必要な価値だと思っています。

マーケット感覚の鍛え方

で、マーケット感覚ってどうやって身に付けるの?という話ですが、「マーケット感覚を鍛えよう」の章では 5つの方法が紹介されています。

  1. プライシング能力を身につける。
  2. インセンティブシステムを理解する。
  3. 市場に評価される方法を学ぶ。
  4. 失敗と成功の関係を理解する。
  5. 市場性の高い環境に身をおく。

それぞれ全てを説明することはできないので、詳しい部分は書籍に譲りますが自身の経験としてアジアで仕事したり、 旅行したりした経験から物の価値は一つではないという理解できたいことは大きかったなと思っています。

インドネシアなどのアジアの国にいくとあるタクシーでは1000円で行ってくれるのに、他のタクシーでは3000円かかる(例です。)というように日本ののように一つ一つのものに綺麗に値札がつけられているということがほとんどありません。

アジアでは、ローカル価格というように現地人に売る価格と観光客に売る価格をわけているお店が多いです。 彼らはどうやら現地人としては珍しくもなんともないものを観光客は面白いと感じて買ってくれるので購入に際して要求する価格が違うようです。

相手によってその商品にどれくらい価値を見出すかというのは一律ではないので、これは当たり前といえば当たり前なのですが、 高度に市場化された製品の多い日本に暮らしているとあまり実感できないのかもしれません。

このように個人的な経験から 「一つの物に対する値段は一つでないこと」 「商品に対してどれくらい価値を感じるかは人それぞれなので自分の価値基準をもつこと」

ということを理解しておくことはマーケット感覚を高めるのに必要そうな要素だと思っています。 本書では相場というものが他社の判断結果ということを言っていて、相場に頼る人ほど自分独自の価値判断基準を もたない人の典型というようなことを書いています。

フリーランスも自分で値つけをしていかないといけない立場ですから相場に流されず自分の基準で仕事をして 価値を発揮していくことが大事そうです。

まとめ

ここまでマーケット感覚とはなにか?なぜフリーランスにマーケット感覚が必要か?どう鍛えればよいのか? ということをまとめましたが、詳しくは書籍をご覧になるのが良いです。

フリーランスは事業者という市場性の高い環境に身を置かざるを得ない環境にあることからマーケット感覚を身につける 必要は言わずもがなではるのですが、今後フリーランス人口の拡大とともに「自分をどう売るのか?」ということは 考えないといけないテーマ+自分への戒めとしてこちらの記事をまとめさせていただきました。

フリーランスをやっていてなんとなく「単純にスキルが高いだけじゃダメだよなぁ」と考えていたときに「マーケット感覚」 という概念を認識できたことで意識する対象が明確になったので今回本を読み返してみてよかったなぁと思いました。

良い本は何回か読み返すと新しい発見がありますね。

では。